新たな調査手法で汚染のメカニズムを解明し
浄化プランを最適化
工場解体に伴う土壌ガス調査でトリクロロエチレン(TCE)・テトラクロロエチレン(PCE)による土壌・地下水汚染が発覚。
土壌ガス吸引や地下水揚水、敷地境界でのモニタリングを続けているが、10年以上基準値を下回らない。
この行き詰まりを打開したのが「ダイレクトセンシング」です。
ダイレクトセンシングとは、揮発性有機化合物(VOC)汚染を対象に、地下の深度ごとの汚染状況や透水性をリアルタイムで把握できる調査手法。
従来では見落とされやすい局所的な高濃度汚染の位置を、低コストかつ短期間で特定できます。
この手法でメカニズムを解明すれば、不要な対策の繰り返しを避け、最適な浄化プランが立てられます。
どのような課題を抱えていたのですか?
ある工場の建物解体に伴い実施した調査で、TCEおよびPCEによる土壌・地下水汚染が判明しました。
発覚後、土壌ガス吸引による不飽和層の浄化対策と地下水揚水による帯水層の浄化を並行して実施し、さらに敷地境界でのモニタリングを継続。
しかし、10年以上経過しても敷地境界のモニタリング井戸では基準値を下回らず、濃度低下の傾向も見られませんでした。
原因は特定できず、「対策は行っているが効果が出ない」という不透明な状況が続き、費用負担の長期化から、早く終わらせたいという要望がありました。
どのような提案を行ったのですか?
ランドソリューションでは、まず既往の調査データと対策履歴を徹底的に精査しました。
その結果、過去の土壌ガス調査では調査地点が不足していた可能性や、不飽和層に高濃度の汚染が残存しており、ガス吸引だけでは除去できなかった可能性、さらには粘性土層にも汚染が存在し、地下水揚水では除去しきれなかった可能性が浮かび上がりました。
これらの仮説を検証するため、より高精度で局所的な汚染分布を把握できる「ダイレクトセンシング」調査の実施を提案。
汚染メカニズムを解明することで、長期化の根本原因に直接アプローチする方針を提示しました。
使用した技術や手法についてもう少し教えてください。
ダイレクトセンシング調査では、現場でリアルタイムに土壌中の揮発性有機化合物(VOC)濃度を計測しながら連続的にデータを取得することができます。
その結果、非常に限られた狭い範囲に、基準値を大幅に超える高濃度汚染の「塊」が存在していることを特定。
これまでの調査・対策がこの汚染源に届いていなかったことが明らかになりました。
結果としてどのような効果が得られましたか?
仮説検証により地下水汚染がなくならない原因が特定され、その原因となる汚染を除去するための最適な浄化工法を提案しました。
この新たなアプローチにより、長年停滞していた浄化プロセスが確実に進展する見込みです。
このように、ランドソリューションでは、土壌・地下水汚染の浄化対策がうまく進まない場合や長期化の懸念にも、最先端の調査技術やノウハウを用いることで、課題解決に導き、その土地の資産活用を促進させます。